MAGLITE LED 2AA 液漏れで固着した電池の外し方

電池の液漏れでマグライトが使えなくなっている方が結構多いのではないか。

付属の電池(DURACELL)が液漏れしやすいのは多くのブログで見かけるが、私のマグライトもその例にもれず、気付いた時には既に取り出せない状況だった。LED仕様は高いのに。T_T

もったいないの一念で、下側の電池はドリルで穴をあけ、木ねじをねじ込んで何とか引っ張り出す事が出来た。しかし・・・。LEDバージョンの2AAは、上のLED部分を取り外す事が出来ないのだ。上が外せれば叩きだすこともできるのだけど、それは無理。

そんな状態で1年間放置していた。気分的には100%あきらめていたのだが。

しかし、つい最近のことだが医療用の検眼鏡の修理を頼まれた。リンク先の最新型と違い、古いクロムメッキボディの外国製品だ。

実物を見せてもらうと、見事に液漏れで、電池が完全に固着している。ターミナル部分も腐食してしまっているし、本体と電池の区別すらつかない・・・。でも、ダメもとでいいから試してほしいということだったので、まずは下側の電池を外すところからトライ。でも外せなかった。

次いで、上部のライトユニットも外し、電池ホルダーだけにして上から叩いてみるが、びくともしない。

これはダメかと半ばあきらめ気分でいたところ、「どうせダメなら煮てみるか」 ・・・と、お告げがあったのだった。

一般的に乾電池を水に入れたり加熱したりすることは禁止されている。液漏れの原因になったり、破裂の危険があったり・・・。でも、既に電池切れで液漏れしているし、徐々に水温を上げて行くぐらいの加温だったら、破裂の危険も無いと判断した。

深めの容器に水を入れ、電池が固着した電池ホルダー部を入れて火をつける。もちろん、電気回路が水につからないよう水の量には気をつけましょう。

お湯が沸いたらすぐにトロ火にして、1分ほど煮沸する。熱いうちに取り出して、ホルダーを板に「トントン」と軽ーく叩きつけたら・・・ラッキー! 電池がスルリという感じで、見事に出てきました。上側の電池も同様に楽々取り出す事ができた。これだと、本体も全く痛まない。こんなに簡単に取れて良いものか。

後は、長い綿棒を使って最後までコビリついていた結晶と腐食部位をふき取り、水分を良く切って乾燥させた後で保護材を塗り、よーくふき取っておしまいだ。修理が終わった検眼鏡を渡したら、とても喜んでくれた。

さて・・・と、ここからが本番。検眼鏡でできたなら、マグライトだっていけるかも。

ただし、マグライトのボディはアルミ製。多くのブログで、液漏れした場合は化学的に固着するので絶対に外れないと書いてある。

でも、試してみた。

結果は、あっさり成功。先の検眼鏡よりも楽に取り出せた。LED回路も問題なくちゃんと点灯することが出来た。

注意:乾電池を水に入れたり加熱したりすることには危険が伴うため、あくまでも自己責任で作業をおこなってください。また、作業に伴うトラブルが発生しても、当方では責任は負えません。

追記:自分の場合、エンドキャップは問題なかったので煮沸法が使えたのだが、キャップが外れない場合は・・・わかりません。

追記2:マグライトを買ったら・・付属乾電池のDuracellは捨てて、日本製の電池を入れましょう。これ、最重要です。

「MAGLITE LED 2AA 液漏れで固着した電池の外し方」への63件のフィードバック

  1. 倉庫に放置してあった25年ほど前の5セルと6セル。見事に液漏れしておりゴミ箱行きだったところ、こちらに辿り着きました。
    捨てる覚悟でしたが、皆さんの成功例を参考にトライしてみます。

  2. 取れました。

    アタシの場合、牛乳パックの三角形の頭の部分を切り取り、そこへマグライトを入れてから、熱湯を注ぎ、待つ事5分。マグライトのお尻を流し台の堅い所に5~6回叩き付けたら、スッポっと抜けました。
    以前、A&Fに電話したところ、「液漏れは直せない」と言われ、ドリルて穴開けるかと思ったのですが、ドリルが意外と高価で、しかし、今は生産されていない単3×3本のマグなので、諦めもつかず…。
    そんなところへ、この記事を見掛け、試したところ、大成功。感謝以外の何ものもありません。
    m(_ _)m

  3. 固着で悩める皆様

    まとめレスですみません。

    まずは、2009年に書いた記事が今でも読まれていることに感謝です。

    皆様がマグライトを復活させた際の新しいノウハウも披露してもらい、管理人の知らないところで記事がパワーアップしているなんて最高ですね (^o^)

    これからもマグライトを大切に使い続けましょう!

  4. あ、あった。。昨夜 子供が来週 泊りがけの遠足に行くので懐中電灯が必要と言われ、未使用のマグライトを出してあげたら、見事に電池が固着して取り出せない状況でした。迂闊でした。お尻の蓋は何とか取り外せ、ましたが、電池がしっかり固着してびくともしません。新品だったが、ゴミ箱行きかと思いきや、ググってみたら同じ現象の方多いのにびっくりです。
    熱湯につける方法を試してみます。これなら傷がつかずに
    できそうですね。

  5. 取れたー!
    2~3ヶ月前に点灯したのに、その後今まで点灯させず放置していただけで液漏れ、更に電池ボックスが取り出せない状態になるとは。
    >>まずは、2009年に書いた記事が今でも読まれていることに感謝です。
    9年前の有用な記事が今でも簡単な検索で読めることに感謝です。
    >>追記2:マグライトを買ったら・・付属乾電池のDuracellは捨てて、日本製の電池を入れましょう。これ、最重要です。
    そんなこと夢にも思わなかった。正直に説明書に書いておいてほしかった。

  6. LED化した20年以上前のマグライトが液漏れしてたようで単2電池が取れなくなっていた所、この記事に助けられました!感謝!
    今は液漏れの事も考え、3C→アダプターを付けて3AAで運用しています。

  7. 感謝です!
    単1電池の2、3本目が詰まっていましたが、こちらの要領で出来ました!

  8. 皆様、コメント本当にありがとうございます。

    最近になって、またご報告のコメントが増えてきました。2009年の記事ですから、とてもすごい事だと思います。

    コメント欄には皆様のノウハウが詰まっており、マグライト愛好家にとって最高に貴重な情報になりました。

    最終的にはぬるま湯に数時間浸けておくだけで電池が取り出せるという報告を多数寄せていただいております。

    既に液漏れ状態の電池なので、加熱による破裂は無いと思いますが、お試しの際にはくれぐれもご注意ください。

    念のため、漏れ出た電解液が目に入らぬよう防護メガネを着けていただければ安心です。

    このブログ記事が末永くお役に立てれば幸いです。

  9. 単三1本のLED電灯で液漏れ、
    固着。国産電池でもかなり
    古くなると漏れますね。

    上記方法で助かりました。
    ありがとうございました。

  10. LEDのマグライトです。
    昨晩久しぶりに使ってみたらわずかに点灯。
    中を見たら液漏れによりしっかりくっついてました(T0T)
    検索したらこちらのブログに辿りつきました。

    深めの容器がないので牛乳パックを使って、熱湯に浸けてみようと思います!

  11. 2022 年 3 月 22 日 1:03 PM

    熱湯を入れた牛乳パックに浸ける事、30分。
    取れました!!!
    感謝です!!

  12. アドバイスどおりに試した結果、なんと液漏れ乾電池が出てきました。

    あとは、スイッチ部まで熱湯に浸けたので 乾燥させて点灯するかです。

  13. ありがとうございます、助かりました。30年愛用の最大のマグライト6cell-DをLED化したものですが、コロナも有り2年寝かしていたところ完全に中で電池が液漏れをおこし固着していました。大きさが大きさなので付け置きは難しく、外せる部品は全部外して逆さにして中に熱湯を注ぎ込んで待つこと1時間、トントンするとひとつ目の電池が出てきました。さらに同じ作業を繰り返して奥の方でひどく固着していた電池も無事に取り出すことができました。国産の某有名電池なので油断してました。今後はこまめに電池を抜くようにします。

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