YAMAHA T-2(1978年発売)、Accuphase T-108(1990年発売)の2台をメインシステムに導入しました。
最初に入手したのが下段のYAMAHA T-2。アナログ時代の最終章を飾る7連バリコン式のFMチューナーです。システムに接続して最初の音出し・・今まで聴いてたFMの音じゃ無い!ナレーションが生々しく音楽も重低音までしっかり出ています。
引き続きAccuphase T-108を調子に乗って入手。こちらはデジタル・シンセチューナーです。とはいっても30年以上前の製品です。音はヤマハに較べ若干淡白な感じはありますが、解像度は明らかに高く、しかも今まで雑音に悩まされていた地元局もクリアに再生されるのには驚きました。プリセットメモリー機能があり手元のリモコンで曲選択できるのもよろしいです。
再生機としての能力は明らかにアキュフェーズが優れていますが、電波状態の良い局でヤマハが奏でる生々しくインパクトのある音は最高です。これは優劣をつけられる相違ではなく、どちらも本当に素晴らしい。
中古品なので、お値段はアナログプレーヤー用のカートリッジ並み(とはいっても最近のカートリッジはめちゃ高いですが)と嬉しい状況で、2台ともヤフオクで競合もなくスタート価格で入手できました。
T-2は若干ヤニ汚れが残っていましたが、再度クリーニングする事で気にならなくなりました。一方のT-108は両サイドのウッドパネルが欠品してましたが、自分的にはこの方がスッキリしていて好みのため問題ありません。
古い時代の製品を使っていて感じるのは、アナログ音楽ソースの最盛期にその音源を再生するために作られた製品は間違いなく素晴らしいという事です。2台を気の向くままに切り替えて楽しみたいと思います。
追記:今日届いたばかりのT-108を6時間ほど鳴らしていたら、徐々に本領を発揮してきました。高音部が落ち着き、低音部もより深みが出てきました。T-2との1番の違いは、無音時のホワイトノイズがほとんど聴こえないこと。これがデジタル・シンセの威力か。
6/12 追記:地元ローカル局の受信で大きな差が出ました。T-2だと電波状況が悪い日はノイズまみれになりますが、T-108はほとんど問題なく受信再生できています。これがアナログバリコンとデジタルシンセの受信精度(周波数選択精度)の差なのかなと思いました。
7/25 追記:最近のFMチューナーは例外なくデジタル処理だと思いますが、それらが不安定な受信状況であっても T-108だけは安定して受信できることが多いです。この30年間の技術進歩って、なんなんでしょうね。