※ 当ページの画像は全てThorens公式ページからの引用です
古いオーディオ愛好家には懐かしいトーレンス社が数年前に新しいオーナーに変わり、会社の方針が迷走していたトーレンスらしさを再び取り戻す取り組みを開始したそうです。新生トーレンスのスタートとして3種類のレコードプレーヤーが発表されました。中でも驚きと共にマニア心を鷲掴みにされたのが「TD 124 DD」です。
オリジナルは1960年代に発売されたTD 124ですが、新製品はデザインのディテールがオリジナルを踏襲していて思わずニヤリとする素敵な仕上がりになっています。DDの型式でわかるように、ターンテーブルはダイレクトドライブで駆動されます(オリジナルはアイドラードライブでした)。
トーンアームは業務用のEMT社製品と同じダイナミックバランスタイプが搭載されています。当然のことながら、精度は比較にならないほど高められているそうです。諸元表ではSPUカートリッジ用と記載されています。写真のカートリッジは設定オプションとのこと。
一つの目玉が出力端子で、通常のRCAとバランス出力用のキャノン端子が装備されています。ノイズ対策として電源も外部に独立筐体で用意されました。
メーカーはトーンアームにMCタイプのカートリッジを付けてバランス出力を使って欲しいとアナウンスしています。MCカートリッジは機構的にバランス出力なのだそうです。そうは言ってもバランス受けできるトランスやフォノアンプはそうそうありません。
発売予定は2024年秋以降とのことですが、この製品は間違いなくマニアに受け入れられるでしょう。欲しいのは山々ですが、唯一問題なのは・・定価 180万円(税別)泣。
8/18追記:投稿の1日後、検索エンジンの1ページ目、上から3番目にこの投稿が引っかかっていました。こんなニッチ過ぎる話題も拾ってくれるんですね〜・・Duck Duck Go